Saturday, October 12, 2024

お知らせ:レクチャ「オランダで安心して暮らすために」 11月10日

 


    ## 注意:時間が変更になりました。 ##

アムステルフェーン市警による特別レクチャを主催します。

オランダには日本のような交番はありませんが、各エリアに駐在しているお巡りさんが一目でわかるシステムがあったりします。フェーン市警のアジアコミュニティ管轄のハンさんが、オランダのシステムや、家や外で気を付けたほうがよいこと、最近の詐欺や空き巣の手口など、オランダで安心して暮らせるイロハを解説。最後にQ&Aタイムも設けています。警官から直接聞ける絶好の機会です。

アジアコミュニティの安全に尽力している優しいハンさんに、なんでも聞いてみましょう!


メールでお申込みください。件名を「11月10日レクチャ」として、お名前と参加人数をお知らせください。

"Vader, wie ben je?", 「わたしは誰の子」オランダ語版

 



綿貫葉子さんとJINの会員の配偶者のHANさんで

「わたしは誰の子」のオランダ語版が出版されました。

10月 JACOP文化祭に参加

 


2024年10月5日(土)、Amstelveen市 SAKBにて。

大変いいお天気の下でJACOP主催「文化祭」イベントが開催されました。 来場者は650名ほどだったそうです。歩いて回るのにちょうどいい人数でした。

我々かもめの会からは手作り和菓子と、古本の提供がありました。食べ物は茶房の2xテーブルを提供してもらい、古本は体育館とLOAAL5の間の空間で売り子のいないセルフサービスで募金箱を設置いたしました。茶房内でNALCかもめの会が一緒のテーブルで売りました。ドクダミ茶、どら焼き、スリランカ弁当を売りました。私は稲荷ずしも作ったのですが、朝に作りきれず、働いてくださった会員さんに提供しました。


文化祭全体の催し物は、このようなものがありました。

 LOKAAL:    ワークショップ、国際ワークショップ、日本語カフェ

 体育館:    (ODIJN)バザーと抹茶カフェ(日蘭ネット)、和グッズ&スイーツ販売 、

 オサダルーム:    高校生によるリアルな文化祭、 子どもバザー&お祭り。 

 体育館2階:    健康ケアプレゼンテーション

 茶房/NEMO :    茶房スタッフ、ボランティアstaff ちなみに我々は茶房です。

 外部庭:    日本の屋台、フェーンのポリスデスク、

以上です。

(報告:E.K. より抜粋)



Tuesday, September 17, 2024

9月例会:「ポジティブ・ヘルス」 川田 尚吾 氏

 9月8日、理学療法士であり日本で在宅介護やコミュニティー・ヘルス・ケアの実践にも関わってこられた川田尚吾氏によって「ポジティブ・ヘルス」に関するプレゼンテーションがオンラインでおこなわれました。以下その内容の簡単なまとめの報告とします。



        出席者:会員8名


健康概念の変化、発展

戦後1948年にWHOは「健康とは病気が無く、身体的、精神的、社会的に完全に良い状態であること」と定義し、この観念が一般的に受け入れられてきた。この完全に良い状態に支障が起こればそれは医療専門家の主導による医学的介入で対処されるものという考えが支配的になっていた。しかしこの健康の定義は必ずしも現実的ではない、現実とはマッチしない部分が多くあるし、患者個人の主観は二義的となり一方的に医学モデルに依存している、ということで医療の実践の中からも批判・反省が生まれ、もっと(患者)個人の人生の満足感とか生き甲斐とか価値意識に目を向け、それ等との兼ね合いから健康というものを考える見方が育ってきた。どんなに体調が悪くても、どんなに重篤な症状に見舞われていても、自分の生を真っ向から受けとめ周りに感謝しつつ余命を生きる「患者さん」たちも沢山いる。「健康」とは問題に直面した時にそれを理解し、その状態に適応し、自らそれを管理する能力、自分でベストな道を探りつつ歩む力、と考えるのが適切なのではないか。そのような「力」こそがポジティブ・ヘルスといえるものなのである。


本人中心、Resilience,(回復力、弾力性)

ポジティブ・ヘルスにおいてはある状況で本人自身が何を健康として捉えるかが要となる。いわゆる医学モデルにおいては医療専門家が状況を医学の基準に基づいて診断し技術に基づいた療法や薬の投与について決める、その中で患者は受動的な存在であるが、ポジティブ・ヘルスのレジリエンスに基づいた適応型モデルにおいては患者の心身全体に焦点を当て、患者の環境の中での自立促進を目的として医療はそれに支援的に関与、或いは協力する、ダイナミック・アプローチである。医療者の役割は患者を主導することではなく、本人との対話によって患者の人生観や生活環境と結びついた問題解決を支援することである。人間個人がもっている問題解決・適応能力を引きだす、支えることである。


ポジティブ・ヘルスを考える六つの指標

ポジティブ・ヘルスを実行するには先ず自分をよく知ることが大切。その手援けとなる六つの指標として

身体的状態(元気、調子がいい、病状・痛みが無い、よく眠れる、食欲がある、スポーツ後など身体の回復が早い、身体の軽やかさ)、

日常機能(身の回りのことができる、自分の元気を知る、健康を保つ知識、日常生活の計画、金銭管理能力、労働・ボランティア活動ができる、支援を求められる)、

社会とのつながり(他者とのつながり、尊重してもらえる、楽しみを共有できる仲間、必要な時支援してくれる人、居場所がある、やりがいある活動・仕事がある、社会に対する関心)、

暮らしの質(生活を楽しめる、幸福感、しっくり感、バランスのある生活、安心感、住まいと同居者への満足、十分な生活費)、

いきがい(意味のある生活、意欲がある、達成したい理想、将来に希望が持てる、人生の満足感、感謝の念、生涯学習)、

心の状態(記憶力、集中力、意思疎通力、朗らか、自己肯定感、問題解決能力、自己調整能力)

があり、自分はこれらの指標項目においてどんな位置にあるのか評価する。そして自分は今どんなところにあって、これからどうしたいのか、どうありたいのか、どういう方向に向かいたいのか、について考えをまとめることによって、生活共有者、ケア供給者、医療関係者などとの対話の手がかりとする。そういう対話がポジティブ・へルスを育むベース、或いは出発点となる。生活の悪い面、足りない面の改善に集中するのではなく、今の自分の状況にどんな可能性があるのかを見出していくのが主眼点となる。


対話中心、人間全体をみる医療

医療関係者と患者の関係も対話中心に移っていかなければならないが、これまでの数々の経験により「病状の多くは身体的なものではなく、体の支障や不都合には心理的、精神的、或いは生活環境的な要素が非常に大きい」ということが言われているが、医療技術で発見できない患者個人の状況を理解するには先ず患者参加による対話が重要な決め手となる。しかし、現在の医療体制(保険制度)では診療は患者一人当たり10分というような厳しい制限がある。対話時間を長くするとそれだけ医師の時間を使うので高くつくのではないかと当然思わるが、必ずしもそうではない。結果的には対話時間を充分とることが投薬量の減少、専門医照会率の減少にも繋がり、その結果、保険会社の支払う年間医療コストが返って数%下がったということが、ポジティブ・ヘルスの実践的プロジェクトによって実証されている。今特にリンバーグ州で広範にみられるポジティブ・ヘルス実践プロジェクトの経験に踏まえて、保険制度のルール見直し、特に対話診療時間を現在の患者一人当たり10分から少なくとも15分に延ばす努力もある。そういう意味でオランダではポジティブ・ヘルスの概念が徐々に認められ新しい方向に歩み始めているのではないかという希望観測ができる。   以上

(世話人/報告:M.S.)

8月(休会):有志による遠足(Paleis Noordeinde)

 2024年8月4日(日)に、有志でオランダ国王の執務王宮を見学しました。

Paleis Noordeinde

    https://www.koninklijkhuis.nl/onderwerpen/paleizen/paleis-noordeinde

    https://nl.wikipedia.org/wiki/Paleis_Noordeinde



ハーグのNoordeindeにある執務王宮は夏の数週間、一般公開されます。とても人気があるので、早めにオンラインでチケットをゲットしました。王宮のみと、王宮+王室厩舎のセットがあり、私たちは王宮+王室厩舎のセット(€15)にしました。

英・蘭のオーディオガイドを使うことができます。ガイドに流れるウィレム=アレキサンダー国王からの挨拶を聞いて、いざ!


豪華ながら、嫌味のないスッキリしていた飾りで、現代的なクラシックデコレーションです。


Indische zaal。木目調で、執務王宮の中で最も印象的なお部屋です。1901年にウェルヘルミナ女王がメクレンブルク=シュヴェリン公ヘンドリックと結婚した際に、当時のオランダ領東インドの人々から贈られたのだそうです。

Marot zaal。壁には金色の革が貼られていたそうで、今は金の革と同じモチーフの黄色い錦織が掛けらています。この部屋では毎年、国王と王妃が特別な功績を残した人々に提供するエクセレンシィ・ランチが行われるそうです。

使われたカトラリーと来賓リストもありました。


Putti kamer。1861年、ウィリアム3世の最初の妃であるソフィー王妃のために調度されたそうです。ウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃は、この部屋で毎週スタッフと会合を開いているそう。

Grote balzaal。もともと17世紀に完成したスペースで、エンパイア・スタイルの宴会場に改築されたたそうです。湾曲した天井は漆喰で、壁は黄土色のスカリオラ(漆喰に大理石を模したもの)で覆われています。


Grote antichambre。モスグリーンに統一されたお部屋で、家具は特注だそうです。


Kleine balzaal。ぜんぜんKleineではないですが💦。プリンンシェスダッハの時は、このZaalからバルコニーに出て手を振るんですね。バルコニーに出てみましたが、一人一人の顔が見えるくらい距離が近いことが実感できました。


訪れたお部屋数は忘れてしましましたが、かなり大判振る舞いで見学させてくれたと思います。一方通行というわけではなく、滞在時間もかっきり区切られているわけでもなく(とはいえ1時間くらいで出るのがマナー)、ゆるゆるで見せてくれるという太っ腹。


オーディオガイドでは、数回「あの柱/壁に落書きのようなものがあるから注目して」というガイドが流れます。言われれば探したくなるのが人情、有志は「あっちに!」「え、どこ?」とお互い教え合って、何個か見つけることができました。

機関車

三姉妹


執務王宮の後は隣接しているけれど入り口の違う王室厩舎へ。馬車などがありました。


なんといってもクライマックスはお馬さんです。朝5時からお世話が始るそうで、森を散歩したり、のびのびと過ごせるようにHet looに行くこともあるそうです。

馬場もありました!

居心地よさそうな厩舎から顔を出すお馬さんたち。みんな育ちがよさそう。なでなでしていいよサービスもありました!かわいかった…。現在は、8頭の乗用馬と24頭の馬車馬を含む平均32頭が王宮厩舎にいるそうです。

一行は、見学の後、王宮庭園の側にある日本食レストランで、ハーグで人気のNIKOで食事を楽しみました。

お天気もよく、暑くもなく、特別な見学を充分楽しめた夏の日でした。執務王宮一般公開は毎年夏7月~8月初旬まで行われるようなので、ぜひ訪れてみてください。

(報告:S.M.)

Monday, September 16, 2024

6月例会:遠足・後半(Clingendael 日本庭園)

2024年6月9日(日)、「かもめの会」の den Haag 遠足・後半は、

Clingendael の日本庭園

    https://denhaag.com/en/clingendael

    https://nl.wikipedia.org/wiki/Landgoed_Clingendael

この日は年に2回、無料で特別オープンする日本庭園の最終日でした。

長い行列! 人気がありますね。


苔が麗しい。今年の雨の多い春のおかげですね。




残念ながら、春オープンのハイライトであるシャクナゲとツツジはすでに終わっていましたが、クリンソウやアメリカハナミズキが美しかったです。この後、有志はHaagse bosの中を通って、ハーグ中央駅まで30分強、歩いたのでした。

(報告:S.M.)

6月例会:遠足・前半(Museum Voorlinden)

 2024年6月9日、「かもめの会」は den Haag に遠足に行きました。前半はこちら。

Museum Voorlinden

ワセナーとハーグの間にあるコンテンポラリーミュージアムです。ワセナーらしい広大な緑の中にあり、散歩も楽しいです。    

    https://www.voorlinden.nl/?lang=en

    https://nl.wikipedia.org/wiki/Museum_Voorlinden

敷地内にはミュージアムの他におしゃれなカフェもあり、お昼ごろ集合したこともあって、ランチからVoorlindenお散歩はスタート。


Voorlindenは特別展と常設展の2つがあります。私たちが訪れた時は、Alicja Kwadeさんの展示がありました。Kwadeさんは、ポーランド生まれのビジュアルアーティストだそう。彫刻やインスタレーション作品が有名で、物理的な現実と感覚的な体験、そして哲学的な問いを探求するものが多いのが特長なのだとか。確かに視覚的に非常に魅力があり、かつ思索的な何かを感じさせます。

無機質な白い空間にたたずむKwadeさんの作品は、それぞれひそやかな息遣いがあり、その息遣いに耳を傾けてみるのですが、わかるような、わからないような。そうだ、頭で考えるのではなく、感じるだけでいいのだと開き直ると、そろそろと肌を包むような作品の力を感じることができたように思います。

常設展も、特別展に負けず劣らず見ごたえがあります。


金沢21世紀美術館にある作品と同じ作者が作りました。


とても大きい、船みたいな作品で、中を歩けます。



草間彌生さんの、光と暗闇と鏡の作品。


ビーチでくつろぐ巨大な老夫婦。目線や重ね合う腕、皺が見事で、お二人の今までの時の流れさえ感じさせる素敵な作品です。



Voorlindenは、クレラーミュラーミュージアムのように、大きな窓から外の緑が見え、建物の中にいながら森を散歩しているような気分にもなれます。



なかには、ミュージアムの中には入らず、広いVoorlindenの敷地を散歩しながら、外から作品を観る人もいるのだとか(笑)。



遠足の後半は、Clingendael庭園でした。(続く)

(報告:S.M.)

Tuesday, August 20, 2024

5月例会:レクチャー「教えて大使館!」報告(質問&回答)

 


レクチャー「教えて大使館!」

オランダで暮らす私達が知っておくべきこと


かもめの会からの質問へ、領事から回答いただきました。

イベント全般については、別ポストでご報告します。

手続き一般

    ★邦人がオランダで 死亡した場合の手続きについて

 日本の市役所には家族が行うものなのか?大使館がやってくれるのか?
 (日本にもオランダにも日本人または日本語を解する親族がいない場合を想定しています)

 大使館では、死亡届の受付や代行は行わない。ただし、領事館が代表となる場合は手続きの代行を行う場合もある。親族や届け人の署名が必要になるので、日本語がわかる親族知人友人との関係を築いておくことを推奨する。

    ★日本国籍を放棄した人について

 国籍放棄した時点で、全く大使館の関知すべき人で はないということでしょうか?
コロナ禍で日本人でないと帰国できないという時期がありましたが、元日本人には何か特例があるのでしょうか?
 (当会には、日本国籍を放棄し、オランダ国籍を選択した会員もいます)

  元日本人とのことでの特例はない。
 証明書や手続きに必要なものについては個別に相談してほしい。

    ★在留届

 子どもが婚姻・独立した時には、親とは別の在留届が必要なのか?

 在留届の提出は必須ではない(3 ヶ月以上の滞在において在留届の提出は義務)
子どもが婚姻・独立により届け出ている住所とは別になった場合は、新しく在留届を出してほしい。

    ★二重国籍者の戸籍

 出生により日本国籍とオランダ国籍の二重国籍となった人が結婚や出産した場合、日本大使館へどんな 書類を用意して届けるのか?また、出生届を提出することで、二重国籍者の子も日本国籍を取得できるのか?

 二重国籍者の子でも、出産届けをその出生から 3 ヶ月以内に提出すれば、日本国籍を取得することができる。

    https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_koseki.html#shussei

ハーグ条約&重国籍

    ★子どもの親権問題

 ハーグ条約が適用された事例がオランダでもあったかどうか?

 外務省のホームページに実施状況が報告されているので、確認していただきたい。

有事(戦争・内紛)の時

    ★プロトコール

 ウクライナ侵攻やイスラエルなど国が戦争状態になった時、その国に滞在している海外邦人を帰国させるためにチャーター便が出ていた。そのチャーター便運行についての連絡方法や邦人保護のためのプロトコールを聞きたい。

 決定は外務省が行い、その時の状況によって違う。チャーター便が手配できた場合、その搭乗希望者は領事メールを通じて募集することになる。

    ★チャーター便の搭乗条件

 日本国籍保持者だけでなく、オランダ国籍の家族も 一緒に搭乗できるのか?

 日本人配偶者家族とともに、オランダ人配偶者及び家族も同様に登場することができるが、搭乗者人数には限りがあるので、搭乗希望人数を超えていた場合には、搭乗を遠慮してもらうこともある。

    ★チャーター便の金額

 チャーター便を利用する際に、無料のこともあれば有料の時もあり様々だが、その金額はどのように決まるのか? 東日本大震災の時も、外国チャーターにも金額の差があった。

 状況によってさまざまで、民間機を使用することになった場合は有料になることがありうる。そのため金額は変動する。

こんな時はどうする (実例)

    ★オランダで犯罪を犯した

 オランダに住む邦人が日本へ強制送還になる罪名はなにか?

 ノーコメント
(オランダの法律に準じることで、大使館では把握していない)

    ★事故や事件に巻き込まれた

 外務省海外安全ホームページにあるパンフレットには大使館がなにかしらの援助をしてくれるとの記載があるが、実際どのように援助を請えばいいのか?

    https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/dekiru-koto.pdf

 個別相談になるため、気軽に領事館へ相談してほしい。

    ★日本または日本人を特定した犯罪に関して

 コロナ禍でアジア人への暴言暴力などが多発した時期、日本人への暴力も例外ではなかった。また同じようなことが起こった場合、大使館では在蘭邦人一般に対して情報周知などをするか?またそれはどのように行われるか?

  領事メールによって、オランダに住む邦人に注意喚起し、情報周知に努めている。

その他諸々

    ★大使館の HP のリンク

 オランダの日本関連機関、団体の中にその他の欄に在蘭邦人相談窓口と日蘭ネットが記載されていますがどのような基準で記載されているのか?

  一度申請書を提出してもらえば大使館としても審査をして掲載することになる。
 柔道などのスポーツなどの団体が多く記載されているのは、文化広報の部分であると思われる。

    ★公正証書の手引き

 日本の法律に則った遺言書を作る際や、日本の財産を自分の家族にのこす時に、日本に帰らずとも手続きができるのか。アドバイス&知恵をお借りしたい。

 日本の法律に則った遺言書の作成は日本で行なってもらうことになる。その日本語で作成された遺言書をオランダ語への翻訳する場合、ご紹介できる。

    ★オランダ社会の情報共有

 補助金の返金(Toeslagenaffair)問題のときのように、日本人を含むオランダに住む外国人が不利を被る事件や社会的な政治システムによる問題が起きたとき、または巻き込まれたとき、大使館や外務省が配信している「安全情報」などで、注意喚起はされるのか?
またその他の邦人からのトラブル情報や事例を、確認することはできるのか?
在蘭邦人の中には、このような報道に疎く、自分が関わる危険に気がつかないことが多々ある。

 「注意喚起」は常に領事メールにて行われている。そのメーリングリストは提出してもらった在留届に記載されているメールアドレスに送られるので、是非とも在留届を出して欲しい。 

(報告:Y. T.)

5月例会:レクチャー「教えて大使館!」報告(全般)

    日時    2024年5月26日(日) 14時開始17時
    会場    Ouderkerkerlaan 15, 1185 AB Amstelveen
             (NEMO 茶房2階大ホール)
    参加者    会員 11 名 / 非会員 6名



1. 演題 

教えて大使館!

オランダで暮らす私達が知っておくべきこと


2. タイムテーブル

    14:00 開始 主催者挨拶 かもめの会 会長
            在蘭日本大使館から出席者のご紹介
    14:15- 15:00 大使館からのお話
    15:00 - 16:00 会から及び参加者からの質疑応答
    ±16:00 お茶を飲みながらの懇談
    17:00 片付け

3. 内容 

    領事からのプレゼン:領事館の邦人の生活に直結する主な業務について

    ★ウィーン条約に沿った業務

        邦人援護活動
        広報文化活動
        知的財産保護支援・日本企業支援
        途上国における ODA の推進
        在蘭邦人の人数管理
        選挙管理

    ★在留届について

在留届電子届出システム(ORR ネット)にて登録していると、今後、諸々の変更も簡単になる。例えばパスポートのデジタル申請も可能にもなる。

在留届電子届出システム(ORR ネット)にて登録した際、以前に紙で届出をした方はデジタルの二重登録になってしまうので、領事館へ一度お電話して、登録の確認をして欲しい。また、近年ジャパンレースパスの購入に必要とされる10年以上の在住に関しても、登録を確認することで在留期間が加算される。 

詳しくは大使館ホームページを参照⤵ 

        https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_zairyu.html

外国に 3 ヶ月以上滞在する日本人は、旅券法により、最寄りの大使館又は総領事館に「在留届」を提出することが義務づけられている。罰則等はないが、自分自身の安全のためにも、届出して欲しいとの領事のお言葉でした。


    ★さらに、かもめの会からだしていた以下の質問へ、領事から回答いただきました。


質問&回答については、別ポストで詳しくご報告します。

    手続き一般

        ★邦人がオランダで 死亡した場合の手続きについて
        ★日本国籍を放棄した人について
        ★在留届
        ★二重国籍者の戸籍

    ハーグ条約&重国籍

        ★子どもの親権問題

    有事(戦争・内紛)の時

        ★プロトコール
        ★チャーター便の搭乗条件
        ★チャーター便の金額

    こんな時はどうする (実例)

        ★オランダで犯罪を犯した
        ★事故や事件に巻き込まれた
        ★日本または日本人を特定した犯罪に関して

    その他諸々

        ★大使館の HP のリンク
        ★公正証書の手引き
        ★オランダ社会の情報共有


= 世話役からの感想 =

在オランダ日本大使館から堀内領事をお迎えして、私たちがより安心してオランダにて生活する上での領事館との付き合い方を学ぶことを趣旨にして行われた例会は、参加者も日頃の疑問や聞いてみたいことを素直に発言できる雰囲気のなか、堀内領事もとてもフランクにお話しくださり、和やかにすすみました。 

一般的な大使館や領事館の業務や役割の明瞭な説明でとともに、堀内領事の個人的な経験を踏まえてもお話ししていただき、どのような時に問い合わせすべきか理解できたように思いました。領事館の業務や私達からの質問にお答えいただいた後も、お茶を飲みつつ、お時間最後まで参加者の皆様とも気軽にお話ししていただきました。堀内領事と親しくお話できたことで、大使館や領事館が身近になった気になりました。

日本では殺人・強盗事件などのニュースが連日報道されていますが、オランダではそうしたニュースが少ないと感じておりましたが、実際に比較された数値を見て殺人がなんと日本の 20 倍、スリが 62 倍という結果にショックを受けたと同時に、改めて日本は平和で安全な国であること、そうした国に生まれたことに感謝の気持ちを感じました。外務省の統計によると、オランダには 9,920 人(世界22位)の在留邦人が住んでいるとの記載がありますが、2024年現在、1 万人を超えているそうです。誰もが安全に、また安心して暮らせるように、これからも大使館・領事館とは良い関係を築いていきたいと思いました。

同時に、今後とも会員みなさんの小さな疑問やモヤモヤした質問を、データベース化して、積み上げていければ良いなと思いました。

(世話人:Y. T.、C. O. )

Thursday, May 16, 2024

「かもめの会」 レクチャー: 教えて大使館!

 「かもめの会」 レクチャー: 

教えて大使館! 

オランダで暮らす私達が知っておくべきこと


オランダで安心・安全に暮らすために、
在オランダ日本大使館の助言や援助を必要とするケースも増えつつあると思いますが、
実際にどのような場面で、どのように頼ってよいのでしょうか。
私達が自助努力で対策すべきこと、そして大使館に助けを求めるべき事例など、
大使館の領事をお招きし、直接お伺いします。

2024年5月26日(日)、Amstelveenにて。
申し込み必須となっております。詳しくはポスターをご覧ください。

申し込みフォーム




Tuesday, April 2, 2024

「かもめコーラス」の音をウェブサイトに載せました。

 「かもめコーラス」は毎年「かもめの会」の新年会で活動しています。

参加者の自撮りビデオで仮想コーラスのビデオを作り、新年会で上映、
新年会参加者も一緒に歌います。

新年会の曲をこのたび「かもめの会」ウェブサイトの「かもめコーラス」のページから聴けるようにしました。

どうぞお楽しみ下さい。😀




Tuesday, March 19, 2024

能登半島地震の被災者のためのチャリティーに参加しました。


                場所: SAKB Kunstlokaal Amstelveen
                開催日:     2024年3月3日
                主催: 北陸県人会@オランダ
                かもめの会からの参加者: 会員4名

 かもめの会からは、すっかりおなじみになった(?)どらやきなどを販売して、
売上から義援金をお贈りしました。

(写真はイメージです。)

 2024能登半島地震のチャリティ・コンサート&イベントには予想を超える
約300名の方々がご来場され、義援金もよく集まったそうです。

 

 当日参加された皆さん、どうもありがとうございました。





Wednesday, February 7, 2024

能登半島地震の被災者のためのチャリティーについて

 「かもめの会」と長いお付き合いがあり、「かもめコーラス」の一員でもある信恵ペータースさんより、チャリティーイベントの呼びかけがありました。こちらでもお知らせします。

Tuesday, February 6, 2024

1月例会:新年会

日付: 2024年1月21日(日)
場所: チューリップ学園 Amstelveen
参加者: かもめ会員7名と家族、かもめコーラス、旧JIN会員
世話人: K.I.、M.M.

 

 今回の新年会も和やかに始まりました。会長の挨拶ではお正月の飾りや料理にこめられた意味について説明がありました。
 乾杯の後、「北陸県人会@オランダ」の信恵ペータースさんから能登半島地震の被災者へのチャリティーの呼びかけがありました。
        (詳細は別のポストでご案内します。)

おせち料理の数々

 




餅つき





かもめコーラスとワークショップ



          曲目:
         「むすんで ひらいて」
         「大寒小寒」 (ボディ・パーカッション付き、ワークショップ)
         「雪やこんこ」
         「一月一日(いちげついちじつ)」

 去年はオンラインの合同練習も全くできなかったのですが、オンラインでの楽譜や音源をわかりやすく使いやすく工夫してみました。その結果、今年も素敵な合唱ビデオを作ることができました! さらに、ビデオに合わせて新年会のみんなと一緒に歌いました。



川柳・狂歌大会

 Kさん作
        1)            かもめの会 例年通り お餅食う
 Iさん作
        1)            コロナ渦 過去のもとも なりつつも 人に移さぬ 気遣い持とう
        2)            昨年は 元気で会ってた あの人の 笑顔も声も 今は思い出
        3)            違いなく 何気に過ごす 昨日今日 だけど感じる 時の流れ
        4)            先輩の 元気な姿 それならば 頑張れるかな 俺も何とか
  Mさん作
        1)                  ゴミ出して 今日の運動 これでヨシ! 
 Kさん作
        1)                  家の中 吐く息白し 実家かな
        2)                  白い息 暗い朝より ずっとまし


・・・・・・・・・

世話人より、新年会を振り返って

 新年当日の能登半島地震で、富山出身の身には肝を冷やした年明けでした。一方のオランダでは今年も和やかに新年会を迎えられたのもありがたい事だと身にしみています。感染症の流行もあり、小ぢんまりとしたお祝いでしたが、来られなかった方々にも少しでも福をお分けできたら、と願っています。元JINの方がいらっしゃったのも嬉しかったです。最後になりましたが、今年もチューリップ学園にはたいへんお世話になりました。感謝いたします。(M)

 能登半島の人たちにとって大変な年明けとなりました。富山出身のMさんはご家族のことなど心配であったと思います。新年会の世話役を中心になって行っていただきありがとうございました。
 皆様からの持ち寄りの料理もおいしく、毎年のご協力で幼稚園も提供していただき、今年も搗き立てのお餅をいただくことができました。心より感謝します。
 Mさんの率いるかもめコーラスも、Mさんが編集してくれ会場で歌ったみんなの声もきれいにビデオの声に合わさり、「コーラスのマジック」が働いていました。
 また、旧JINのHさんも参加してくれました。以前、綿貫葉子さんが2006年9月に出版した「私は誰の子?父を探し求める日系二世オランダ人たち (ISBN4-8166-0611-4)」のオランダ語版と「その後」を、協力して作成していると話してくれました。
 Iさんのお子さんも大きくなり子供の成長、時間の過ぎる速さを感じました。今年もあっという間に過ぎてしまうのでしょう。皆さん健康に気を付け楽しい年を過ごしてください。  (I)