Monday, May 26, 2025

5月例会(1/2):ユダヤ博物館 (Joods museum)


 写真はWikipediaから。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mikwe1.jpg#filelinks 
著作権者:bureau Monumenten & Archeologie (bMA), gemeente Amsterdam


2025年5月18日(日)
参加者 3名


 まずユダヤ博物館(Joods museum) に行きました。

 私はあまり説明とか読んでいなかったんだけど豪華なトランプとその入れ物が印象的でした。

 その豪華なトランプはシルバーに輝いていて入れ物も素敵でした。今度時間があるときにじっくり説明も読んでまわろうと思います。

(C.I.)


 昔の博物館(ユダヤ歴史博物館)はその昔、nieuwe markt De waag にあり、ポーランド等にあった強制収容所での事物しか覚えておらず、ずいぶんと怖い思いをしたことしか覚えていません。しかし、現在の博物館は旧シナゴーグであり、ユダヤ人とユダヤ教についての展示でした。

 カソリックのような飾り物は少なく教義を教える所という感じです。儀式と教義という感じです。キリスト教、ユダヤ教、それにイスラム教も旧約聖書が地盤にありますが、それぞれ進展して今ではお互い戦争しているなんて悲しすぎます。それにしても戦争を潜ってきたシナゴーグの儀式用具がたくさん見られたのには驚きました。命がけで守ったものでしょうね。

(E.K.)


 まず Joods Museum に行きました。Joods Museum はシナゴーグが博物館になったものです。

 展示場には、オランダのユダヤ教会、ドイツユダヤ教会、ポルトガルユダヤ教会が存在し、それぞれの説明がされていました。

 この建物は質素に造られていました。オランダユダヤ教会です。一般のユダヤ人の質素な生活がうかがえました。見学しているうちに以前に来たことを思い出しました。それはKさんが「太い柱が大理石ではなく木でできていて、大理石の模様を描き大理石に見せているんですよ、それに、あの天井の太い梁が一本の木ではなく細い木を組み合わせ太く見せているんですよ。」と説明してくれた時、これ聞いたことがある、前にもKさんに聞いたような気がする、と改めて建物を見まわしました。

 別の場所のポルトガルユダヤ教会は、ポルトガルから移民してきたお金持ちのユダヤ人のユダヤ教会で、そちらは豪華な内装とのこと。この博物館に、ポルトガルユダヤ教会の儀式用の豪華な冠や燈台が展示されていました。戦争中にドイツ軍に没収されないようにどこかに隠されていたのでしょう。

 また特別展示で、ユダヤ人のSEX感に関するものがありました。カトリックとは違う常識を持っていることがわかりました。男性同士、女性同士の結婚式の写真がありました。年代はわかりませんが、最近のものではなさそうでした。

(K.I.)


Link: 

Joods Museum
https://www.museum.nl/nl/joods-museum
https://nl.wikipedia.org/wiki/Joods_Museum_(Nederland)


おまけ その1:

 余談ですが日本語のトラの巻はユダヤ人の巻き物トーラの巻き物からきているそうです。(E.K.)

おまけ その2:

 イスラエルと日本は祖先が同じと言われており似たような単語が3000以上もあるそうな。そんなヘブライ語に君が代を訳すと

 君が代は   クム ガ ヨワ          立ち上がり神をたたえよ
 千代に    チヨニ              シオンの民
 八千代に   ヤ チヨニ            神の選民
 さざれ石の  ササレー イシィノ        喜べ残された民よ、救われよ
 巌となりて  イワオト ナリタ         神の印(予言)は成就した
 苔のむすまで コ(ル)カノ ムーシュ マッテ  全地に語れ

 歌詞の意味は全然違うけど言葉はすごく似ていますね。(C.I.)


5月例会(2/2):レジスタンス博物館 (Verzetmuseum)

 


写真はWikipediaより。Public Domain


2025年5月18日(日)
参加者 2名


 次にレジスタンスミュージアム(Verzetmuseum)に行きました。

 そこではレジスタンスミュージアム ジュニアというエリアがあり、Iさんと一緒にまわりまました。

 Iさんが分かりやすく説明してくださったので理解が深まりました。当時の様子がとてもよく再現されていて楽しめました。

(C.I.) 


 そのあと Verzet Museum に行きました。ユダヤ人のみではなく、戦時下の一般のオランダ市民の生活が記録されていました。生活していた市民は、オランダ国籍を持った人で、そのなかにユダヤ人がいて、NSB(De Nationaal-Socialistische Beweging in Nederland (NSB) was een Nederlandse politieke partij die van 1931 tot 1945 heeft bestaan)がいました。戦争がなくナチがなければ、みんな普通のオランダ人だったのです。

 博物館の中に子供用に説明がされているエリアがあり、4人の子供の目で捉えた戦争の様子が再現されていました。

 一人目は、お父さんが工場での強制労働の為ドイツに連れていかれてしまい、お母さんと暮らしている男の子。その子の家に入ると居間の脇に台所があり、台所の引き出しには配給用の食券が入っていました。台所の流し台の下にスクリーンがあり、配給が終わってからになったスープのバケツを何にもの子供たちが指でバケツの内面に着いたものを撫で取りなめている映像が流れていました。玄関の近くに行くとドアのベルがけたたましくなりドアのガラスにドイツ軍の姿があり、17歳になった男性を探しに来た、という設定でした。居間の隣にある子供部屋の天窓から、戦闘機、爆弾が炸裂している景色が見えました。

 二人目は、17歳以上のお兄さんが二人いる男の子の家です。洋服ダンスの中にさらに扉があり、その扉の奥がお兄さん二人の隠れ家になっていました。当時17歳から40歳の男性がドイツに連れていかれてしまったとのこと。

 三人目は、両親がNSBで、自分もNSBの手伝いをしていた少女。弟二人は小さかったので戦争のことはまだわかってなかったようすです。彼女はNSBの考え方に誇りを持ち、正しいと思って手伝っていました。

 四人めはユダヤ人の男の子、彼の話を聞きたかったのですが、他の見学人が何人かいて閉館の時間も迫ってきていたので次の展示物を見に行った。

 途中、インドネシア独立のコーナーも見学し、オランダ支配から、日本軍支配下、そして独立への歩みが、実在した人の記録とともに展示されていて勉強になりました。スリナムの戦中の様子も一緒に説明されていました。

 時間が足りずじっくり見たら、2~3日は必要かと思われました。機会があれば、また行き見られなかったところをカバーしたいなと思いました。

(K.I.)


Link: 

Verzetsmuseum Amsterdam
https://www.museum.nl/nl/verzetsmuseum-amsterdam
https://www.verzetsmuseum.org/
https://nl.wikipedia.org/wiki/Verzetsmuseum_Amsterdam